月1回、排卵日だけのセックスでは妊娠の確率は下がってしまう!
妊活を始めると、どうしてもセックス=子作りのための行為、になってしまいがちです。
医師に排卵日を予測してもらい、最も妊娠の確率が高い日を指示してもらうタイミング法をしている場合などは特に。
私も産婦人科でタイミング指導を受けていたのでよくわかりますが、「妊娠するためには、この日にセックスしなければいけない」という、義務みたいになっちゃうんですよね。
するとどうなるかというと、通常のスキンシップとしてのセックスが減り、月1回の排卵日くらいしかセックスをしなくなる。そんな夫婦も、決して少なくないみたいです。
実際、妊活情報サイト「赤★(ほし)ネット」が200名を対象に行った読者アンケートでは、70%以上の人が「妊活を始めてからセックスの頻度と時間が減った」と回答したとか。
「妊娠の可能性がないなら、セックスもする必要がない」と、排卵日以外の行為がムダなものに感じられてしまうからかもしれないですね…。
妻からの排卵日セックスの要求に夫側が心理的に耐えられず、ストレスからセックスを楽しめなくなってしまうという悩みや訴えも、ネットではちらほら目にします。
でもこれって、2人の愛情にも妊活にも危険なこと。女性が妊娠できるのが排卵日のみであることは事実ですが、だからといって、月1回だけセックスすればいい、というわけでもないんです。
妊娠の確率が一番高いのは、排卵日の2日もしくは1日前
まずは、妊娠の可能性が一番高いのはいつか、というところから、念のためおさらいしておきましょう。
妊娠の確率が最も高いのは、排卵日の2日前、もしくは前日です。排卵日当日ではないことに注意!
なぜかというと、卵子が女性の体内で生殖能力を持っている時間が、わずか6~8時間と非常に短いため。
一方で、精子は2~3日間生き続けるので、排卵日よりも1~2日前にセックスすることで、精子が体内にスタンバイしている状態にするわけです。
妊活カップルは、この排卵日手前を狙ってタイミングを取ることになります。
理屈上は、排卵日の2日前か前日に1回だけセックスすれば、その月の妊娠チャンスをつかまえられますし、実際、月に1回しかセックスできないという制限があるのなら、排卵日直前を狙うべきでしょう。
でも、妊娠の確率には、排卵日のみではなく、セックスの回数も大きく影響しているというデータがあります。
排卵日セックスのみの男女より、セックスの回数が多い男女のほうが妊娠の確率は高い
アメリカで行われた調査結果で、セックスの回数が多いカップルほど妊娠率が高いというデータがあります。
221組のカップルを対象に、1生理周期あたりのセックスの回数と妊娠率を調べた結果がこちら。
- 週1回 … 15%
- 1日おき … 33%
- 毎日 … 37%
出典)New Engl J Med 1995;333.1517-21
確かに、セックスの回数が多いほど、妊娠の確率も上がっていますよね。
その理由としては、自然と妊娠に良いタイミングを取り続けることができていること、セックスに対するストレスがないことから女性ホルモンバランスや排卵リズムが整うこと、男性の精子の質が上がることなどがあげられています。
月1回のデータはありませんが、これを見る限りでは、週1回のセックスよりも、さらに妊娠の可能性が下がるであろうことは明らか。
また、不妊治療に力を入れている高橋ウイメンズクリニックの高橋敬一医師は、「週1回未満の性交渉で半年以内に妊娠する確率は17%だが、週4回以上の性交渉を持った場合、妊娠確率は83%まで上がる」と述べています。
週4回というと、ほぼ毎日か1日おき。実行するのは難しそうですが、それくらいセックスの回数を増やせば、半年で80%以上が妊娠するって、けっこうスゴイですよね!?
排卵日にセックスすることはもちろん重要ですが、それだけではなく、日頃からセックスの回数を増やすことも大切だということは、他にも多くの医師たちが指摘するところです。
テスト勉強と同じで、その場限りの一夜漬けはダメってことですね(^_^;)
毎日セックス…は無理でも、排卵日1週間くらい前から頻度を上げてみる
とはいえ、もともとセックスの回数が少ないことで知られる日本人。
いくら妊娠の可能性が上がるからといっても、毎日頑張るのは現実的ではありませんよね。
では、実現可能な範囲での妊活方法はというと…
妊娠の確率を高めるセックスのタイミングと頻度としては、排卵予想日の1週間ほど前から毎日、あるいは1日おきにセックスするのがいいと言われています。
毎日セックスすると精子の質が落ちるという説がありますが、これは間違い。最近の研究では、むしろセックスの回数が多いほうが質が上がるという研究結果が出ているそうです。
運動すると体力が付き、体を動かさずにいると鈍るように、体の器官というものは使えば使うほど機能が向上し、使わずにいるほど衰えるもの。
精子もその例に漏れず、いつも活発に動かしているほうが質が上がるのだとか。確かに、こう説明されると納得できませんか?
筋肉と同じように、生殖能力も使うほどに鍛えられて、使わなければ衰えるというのは一理ありますよね。それなら、セックスの回数と妊娠の確率が比例するのもわかる気がします。
月1回の排卵日セックスはどうしても義務的になってしまい、男女双方が妊活ストレスに潰されてしまいがち。その結果、セックスも楽しくなくなるし、なんだかギクシャクもしてしまうんですよね。
私たち夫婦も、初めてタイミング指導を受けた時はそうでした。セックスが義務になったとたん、なんだか気まずい感じに…。
我が家の解決策は、排卵日の1週間前を「たまごシーズン」と呼んで、2人で共有したこと。この期間には、できるだけ平日の夜も一緒に過ごせるようにして妊活に励みました。
「この日じゃなきゃいけない」という気負いがなくなったせいか、だいぶ排卵日セックスのストレスは和らいだように思います。
セックスはデリケートな問題だけに、夫婦であってもオープンには話しにくいものです。お互いにストレスにならないように、2人でよく話し合い、理解し合うことも、妊活の一部なのかもしれません。
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