全妊娠の15%は自然流産という事実。年齢が上がるほど、流産率もさらに上がる
妊娠さえすれば、赤ちゃんは産まれてくるもの。ずっと、そんな風に思っていました。
でも、現実は違います。
全妊娠の15%は自然流産。
私自身が流産して、初めて知った衝撃的な数字です。こんなにも流産の確率が高いなんて、思いもよらないことでした。
女性が自然妊娠できる確率は年齢とともにどんどん下がります。同時に、流産の確率はどんどん上がっていきます。
35~40歳であれば、流産の確率は約20%に。
40代になると、その確率は40%にも達します。
年齢が上がるほど、妊娠だけではなく、流産のリスクとも向き合わなければいけない。これが高齢妊娠・高齢出産の現実です。
初期流産は誰のせいでもなく、誰の身にも起こり得る
流産のほとんどは、妊娠12週目までの妊娠初期に起こります。といっても、妊娠週数ってあまりピンと来ないと思うので、少し補足しておきますね。
女性が妊娠に気が付くのは、だいたい妊娠4~5週目くらい。生理が1週間ほど遅れたタイミングです。
おおよそ妊娠5週目以降で赤ちゃんが入っている胎嚢という袋が子宮内に確認できるようになり、8週前後で心拍が確認できるようになります。
心拍が確認できると初期流産の確率がグッと減るため、一般的な産婦人科では、心拍確認できた時点でおめでたとみなし、母子手帳を貰うように言われます。
こうした理由があって、周囲の人へ妊娠の報告をするタイミングは、心拍確認後か、16週目以降の安定期に入ってからのどちらかを選ぶ女性が多いようです。
さて、ちょっと週数の説明が長くなってしまいましたが…
12週未満で起こる流産のほとんどは、胎児側の染色体異常が原因で起こります。受精の時点で受精卵に問題があり、胎児として成長できない運命が決まってしまっているのです。
これは自然界のルールのようなもので、医学や母体の努力で防ぐことはできません。安静にしていようが健康であろうが関係なく、どんなに気を付けていても、初期流産は誰もに一定の確率で起こり得ます。
初期流産は誰のせいでもなく、ただただ確率の問題なんです。
私が今まで知らなかっただけで、10人の女性が妊娠したとしたら、そのうちの2~3人は流産になってしまうという現実があり、それは避けようがありません。
そして、自然流産の確率は年齢に比例して上がっていきます。40歳以上になると、妊娠できたとしても約半数は流産になり、ただでさえ妊娠の確率が低いことに加えて、出産までたどり着くハードルもどんどん高くなります。
高齢になるほど子供を持つことが難しくなるのには、そうした背景もあるのです。
でも、流産の確率がこんなに高いこと、年を取るほどにその確率がさらにグンと上がること…
まったく知らずに来た女性のほうが多いのではないでしょうか。私もその1人でしたし、自分が流産して初めて知ったことばかりでした。
もし知っていたら、もっと早くから子供を持つことを考えていたかもしれないと思います。
妊活や不妊治療の世界では、知らなかったがゆえに、取り返しがつかなくなることがたくさんあります。これから妊活を始める人や、今なんとなく妊娠を希望している人は、後悔のないよう、一番若い「今」を大切にしてくださいね。
「配合成分の数を売りにしているけど、美容成分や野菜パウダーって本当に必要?」
「葉酸サプリってどうしてこんなに高いの?」
「妊娠中じゃなくて、妊活のためのサプリはないの?」
私自身のそんな疑問から生まれた、妊活に本当に必要な葉酸サプリのランキングです。