流産手術前日の入院

ナースステーションの外観の写真流産手術は日帰りで行うことも多いようですが、私の場合は前日に入院して前処置を行い、翌日に手術をしました。

今回、流産の掻爬(そうは)手術を受けたのは、東京荻窪にある東京衛生病院。

※写真はイメージで、実際の東京衛生病院のものではありません。

分娩の候補に考えていた病院なので、こんな形で訪れることになったのは残念でした。

でも、前日のある出来事で立ち直ることができていたので、落ち着いた気持ちで手術に臨むことができました。もし気持ちの整理が付いていなかったら、病院で泣いてしまったかもしれないな…と思います。

13:30に入院受付をして大部屋へ

当日は13:30に来院するよう言われていたので、時間どおりに東京衛生病院へ。

受付後、体重・身長・血圧・体温を測って、大部屋へ案内してもらいました。今回は一泊だけなので大部屋にしたのですが、実際にはセミ個室といっていい広いお部屋。

電源付きのミニデスクと椅子にクローゼット、テレビにミニ冷蔵庫があり、スペースも広々。しっかりした壁のようなパーティションとカーテンで完全に区切られていて、周囲の音が聞こえる意外は、プライバシーは完全に保たれていました。

ちょっとしたビジネスホテルみたいです。お見舞いで行ったことのある大部屋をイメージしていたので、これには良い意味でびっくり。予想以上に快適な大部屋でした。

部屋に通された後、看護師さんが来て手術の流れを丁寧に説明してくれました。

入院後すぐに診察や処置があるのかと思っていましたが、先生が忙しいそうで、私の処置は消灯直前の夜になることに。それまでの間はベッドで横になっていました。

東京衛生病院では、私が入院した病棟と産科棟は分かれていたため、入院中に妊婦さんに会ったり、新生児の声が聞こえるということは一切ありませんでした。

大部屋で一緒になったのも、妊婦さんではなく他の病気の患者さんばかりです。

流産手術の体験談を読んでいると、妊婦さんと同じ部屋で入院になり、出産している隣で自分は流産手術を受けるということもよくあるようなので、病棟が完全に分かれているのはありがたいと思いました。

激痛と噂のラミナリア処置だったけど…

結局、前処置を行ったのは、夕食も終わり、消灯間近の9時半過ぎ。

行うのは、ラミナリアという海藻で出来た棒状の器具を子宮頸管に挿入する処置。水分を吸ったラミナリアが膨張して、子宮口を開く効果があります。

このラミナリア処置、ひどい人では失神するほどの激痛だったり、出産の陣痛より痛かったなどという体験談が多く、私も相当の痛みを覚悟していました。

ところが…私の場合、あまり痛みはありませんでした。

先生が来たので処置室へと言われ、診察代のある部屋へ移動。下着を脱いでベッドに横になっていると、どうやら先生がやってきた様子。すぐに処置が始まりました。

「では消毒をします。」

ちょっとヒンヤリ。

「はい、少し圧迫感がありますからね。ちょっと硬いかなー…ガーゼ入れます。」

内診とは違う、硬質な感触の棒で子宮をグッと突かれているような感覚あり。でも「痛い」という感覚ではありません。なんか硬いとか言ってるし、きっと、ここから痛くなるんだろうな…と覚悟を固める私。

「水、流します。」

水を局部に入れられたようですが、あまり感覚はなく、何をされたかよくわかりません。

「はい、終了です。」

え?終わり?

処置が終わるや、次があるのか、看護師さんに指示を出しつつ風のように去っていく先生。処置が始まってから終わるまで、1分もなかったと思います。

本当にあっという間で、まるで狐につままれたよう。下腹には違和感がありますが、痛みというよりは、おしっこを我慢しているような感じ。

最初から最後まで、「痛い」と感じることは一度もないまま、ラミナリア処置は終わりました。

ラミナリアは人によって入れる本数が違うそうなので、私の場合は本数がごく少なかったのか、あるいはよっぽど先生の腕がよかったのか。あの手際の良さを考えると、後者だったような気がしています。

これからラミナリア処置を受ける方の参考に書いておくと、私は7週5日で稽留流産の診断を受け、手術を受けたのは8週目の時です。出産経験はありません。

ただ、胎児の大きさは流産診断時点で5週目相当の大きさしかなかったそうで、かなり初期の段階で成長は止まってしまっていました。

体験談を読み漁った限りでは、流産の初期ほどラミナリアの本数が少なく、週数が進むほど多くなるようだったので、私の場合は最低限のラミナリア処置だけで済んだのかもしれません。

抗生剤を飲んで就寝、明日はいよいよ掻爬手術

ラミナリア処置終了後、抗生剤を2錠ほど渡されて飲みました。

また、歩行中やトイレ中にラミナリアが落っこちてしまうことが稀にあるそうで、トイレでは専用カバーを便器に付けて用を足し、ラミナリアが落ちていないことを確認してから流すように言われました。

痛みがひどい場合、眠れない場合には鎮痛剤と睡眠誘導剤をもらえるということでしたが、我慢できないものではなかったので、薬はもらわずにその日は就寝。

明日は、いよいよ掻爬手術です。

稽留流産の経験談記事一覧はこちら»

※流産の発覚から掻爬手術、術後の生理と妊活再開まで、一連の体験を記事にしています。

流産後が、私たち夫婦にとって本当の妊活スタートでした。

子宮を回復させるため2ヶ月休み、そこから2ヶ月で妊娠。

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下記はその時にしたこと・役立ったものと、なぜそれをしたのかという理由についてまとめた記事です。

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