避妊をやめて3ヶ月…妊娠しないのは不妊なの?と不安な女性へ
避妊をやめて3ヶ月経つのに、まだ妊娠しない。
避妊をやめたらすぐに妊娠すると思っていたのに、もしかして私、不妊なの?
そう不安に感じ始めてしまったあなたへ、1日も早く妊娠するために知っておいて欲しいことをまとめました。
自然妊娠の確率は、35歳で18%
自然妊娠の確率って、どれくらいだと思いますか?
正解はこちら。
- ~30歳 … 25~30%
- 35歳 … 18%
- 40歳 … 5%
- 45歳 … 1%
結婚して妊活をスタートするまでは、「避妊をせずに行為をすれば、いつでも妊娠する可能性がある」と思っていた女性が多いのではないでしょうか。
私もそうでした。
でも、実際には妊娠の確率って思うほど高くありません。
そもそも、女性が妊娠できるチャンスは月1回の排卵日のみ。
上にあげた確率は1回のセックスで妊娠する確率ではなく、月に1回の排卵日ジャストに健康な男女がセックスした場合の確率なのです。
例えて言うなら、35歳女性の場合、当たる確率が18%のクジを月に1回だけ引くようなもの。
しかも、「排卵日に行為を持てた」という条件付きなので、もしあなたが自分の排卵日を正しく把握していなかった場合、確率はさらに下がります。
それを考えると2ヶ月や3ヶ月で妊娠できないのは当たり前で、妊娠までに半年以上かかるのが普通。
ここで「じゃあ半年は焦らず頑張ってみようかな」と思う人もいるでしょう。
ただ、女性にとって怖いのは、年齢を重ねるごとに自然妊娠の確率はどんどん落ちていくということ。
上の確率表を見ればわかりますが、特に35歳を過ぎてからは妊孕力(女性が妊娠する力)は急降下していき、40歳での自然妊娠率は、わずか5%しかありません。
月に1回、当選確率5%のクジを引き続けて当たりを待ったら…
計算上は、1年7ヶ月かかることになります。
(この間にも妊孕力はリアルタイムに低下していくので、実際はもっとかかるはず)
20代ならともかく、30歳を過ぎているなら、「避妊をやめたらすぐ妊娠する」という考えは捨てたほうがいいでしょう。
では、自分が妊娠できる体か、できない体なのかは、いつ、どうやって判断すればいいのか?
次は、不妊症と不妊検査について説明していきます。
不妊症の定義は、正常な夫婦生活があって1年間妊娠しないこと
日本産婦人科学会が定める不妊症の定義は「避妊せずに性生活を行っているのに、1年間妊娠しないこと」。
以前は2年妊娠しないこととされていましたが、2015年8月に1年に変更されました。
検査でこの数値がこうだったから不妊症、という具体的な定義があるわけではなく、1年以上妊娠しなければ、それは不妊症と呼ばれます。
夫婦生活の頻度に基準があるわけでもないので、意外と曖昧ですよね。
でも、曖昧になるのは、それくらい不妊の原因が多岐に渡り、単純な数値化ができないという事情もあります。
不妊=女性の問題と思われがちですが、WHO(世界保健機構)の調査では、不妊症のうち男性に原因があるケースが約半数。
女性のみに原因がある不妊症は41%で、妊娠が女性だけの問題ではないことがわかります。
どんなに努力しても、体自体に問題があった場合、それを治療しないことにはどうにもなりません。
「なかなか妊娠しない、どうして赤ちゃんができないんだろう…」
そんな不安を感じたら、まずは夫婦で不妊検査を受け、2人の体の状態を正しく知ることが、その不安を払拭するための最初の解決策になります。
不妊検査って何をするの?
不妊検査の内容は病院によって異なりますが、女性の不妊検査では、一般的に次のような検査が行われます。
- 超音波検査(内診)
- 女性ホルモン検査(血液検査で生理前・生理後の計2回)
- 性感染症の抗体検査(血液検査)
- AMH検査(卵子の残数を調べる検査)
- 子宮頚管粘液検査(子宮内を精子が通りやすいかを調べる検査)
- 卵管造影検査、卵管通水検査(卵管の詰まりがないか確かめる検査)
- フーナーテスト(性交後の子宮頸管内の精子状態を確かめる検査)
どの病院に行っても必ず行うであろう検査は、内診と血液検査。
この2つだけでも、排卵に異常がないか、子宮の病気がないかなどがわかります。
排卵が正常かどうかは、妊娠するうえで根本的な問題です。
生理がちゃんと来ていたとしても、排卵が起きていないというケースもある(無排卵月経と呼びます)ので、まだ婦人科にかかったことがないという人は、一度ちゃんと診てもらいましょう。
不妊検査と聞くと専門病院でなければダメなのかと思いがちですが、不妊治療専門クリニックではない普通の産婦人科でも受けられます。
婦人科を受診して妊娠を希望している旨を伝えれば検査をしてくれるので、健康診断を受けるような気持ちで行ってみてはどうでしょうか。
男性の検査は女性より簡単で、基本的には精液検査ひとつで終わりです。
検査方法は2通りあって、採取した精液を紙コップに入れて病院に持ち込む方法と、病院で直接提出する方法があります。
どちらの方法であっても、男性にとってはかなりの抵抗があると思いますが(^_^;)、先ほどお伝えしたように不妊の原因の半分は男性にあるので、「男は検査しなくていい」というわけにはいきません。
夫の検査を後回しにしてしまうケースが多いのですが、妊活は2人でするもの。
ちょっと話しにくいことかもしれませんが、旦那さんにも検査を受けてもらってくださいね。
こうして不妊検査を受けた結果、何も問題がなければ安心できるし、問題があればそれを解消することで妊娠に近づけるわけで、どちらにしても損はありません。
不妊検査で「妊娠できるかどうか」を確認したら、次は「どうしたら妊娠できるか」にステップを進めていきましょう。
妊娠の確率を上げるためのポイント2つ
妊娠しようと思った時、最低でも抑えて欲しいポイントは次の2つ。
- 排卵日を正しく知る
- 食生活と体調を整える
それぞれ具体的に説明していきますね。
排卵日を正しく知る
排卵日にセックスしないことには妊娠はできないので、自分の排卵日を知っていることは妊活には必須です。
では、どうすれば排卵日がわかるのか?という疑問への答えはこちら。
- 基礎体温から予測する
- 排卵日検査薬を使う
- 病院でタイミング指導してもらう
最初に思いつくのは基礎体温だと思います。
でも、基礎体温による排卵予測の精度はあまり高くはありません。
一般に、基礎体温がガクっと低下する日が排卵日だと思われていますが、日本産婦人科学会の報告では、基礎体温最低日に本当に排卵していた女性は22%しかいなかったそうです。
基礎体温でタイミングを図っていたのに妊娠しなかった!という人は、そもそも排卵日が間違っていた可能性<があります。
排卵日に関して言えば、基礎体温はあくまでも目安であって、それだけで排卵日を特定することはできないと思ったほうがいいでしょう。
手軽かつ精度が高いのは、排卵日検査薬。
7~10本ほどが1セットになっていて、1週間ほど連続で尿をかけて使用します。
使い捨てなので割高なのが難点ですが、正しく使えば非常に高い精度で排卵日を予測可能。
例えばクリアブルーイージーデジタルという商品は、生理終了日から連続使用した場合、99%の精度で排卵日を判定できるとしています。
排卵日検査薬はドラッグストアや通販でも購入できるので、確実に妊娠したいなら、基礎体温やカンに頼らず、検査薬を使ってみるといいでしょう。
3つ目は、病院でのタイミング指導。
不妊専門ではない一般の婦人科でも行っているので、不妊検査を受けた病院で、そのままタイミング指導に移ることが多いです(私もそうでした)。
具体的には排卵日が近くなったら通院して内診してもらい、子宮内の状態から「今週の土曜日と日曜日、どちらか1日なら土曜日で」という感じで、タイミングを取る日を指導してもらいます。
費用は1回1000~2000円程度なので、経済的な負担は大きくありません。
生理周期に合わせて通院する必要があるので、仕事をしていると厳しいものがあるのですが、時間に融通が効くなら、おすすめしたい方法です。
妊娠の可能性が1番高い日について医師からアドバイスをもらえるので、自己流妊活であれこれと思い悩むより、精神的にも楽になれると思います。
妊娠の確率が1番高いのは、排卵日の1~2日前
排卵日がわかったら、そこを狙ってタイミングを取るわけですが、妊娠の確率が1番高いのは、排卵日当日ではないということは覚えておいてください。
女性が1番妊娠しやすいのは、排卵日の1~2日前。
卵子が子宮で生きている時間は6~8時間と短く、朝か夜かもわかりません。
例えば朝に排卵していて、夜に夫婦生活を持ったという場合、すでに卵子の受胎能力が失われていることもありえるのです。
いつ排卵されるかわからない卵子に性行為のタイミングを合わせるのは、至難の業。
そこで有効なのが、排卵日が来る前に精子を子宮内に入れておき、排卵の時を待つという待ち伏せ作戦。
精子は子宮内で2~3日間生きているので、排卵予測日の1~2日前にタイミングを取れば、あらかじめスタンバイしていた精子が卵子を待ち構えることができます。
妊娠のベストタイミングは排卵日当日ではなく、排卵日の1~2日前。
排卵日当日が1番妊娠の確率が高い、と思っていた人は忘れないでくださいね。
食生活の改善で不妊リスクは80%以上も改善する!
健康な食生活を送ったほうが、妊娠の可能性は上がる。
誰もがそんなの当たり前、と思いそうな事ですが、これを医学的に裏付けた大規模調査があります。
ハーバード大学が全米18000人の看護師女性を対象に行った調査によると、食生活を改善することで不妊のリスクが80~90%も減少することがわかりました。
不妊症リスクの改善に効果があったという、具体的な食事内容はこういったものです。
- 未精製の食品を摂る(白米より玄米、小麦粉より全粒粉)
- 野菜、果物、植物性蛋白質をバランス良く摂る
- 砂糖を摂りすぎない
- アルコールを摂りすぎない
- 太りすぎない
どれも目新しいことはなく、見れば「それはそうだよね」という内容ばかり。
でも、実際にこれらの習慣が不妊症を改善することが実証されたのです。
同研究では、太った女性は月経異常や排卵障害が起こりやすいこと、減量によってリスクを回避できることにも言及しています。
バランスの良い食事と適正な体重。
当たり前のことを当たり前にすることが、妊娠しやすい体作りには非常に効果的なんですね。
白米を玄米に変えてみる、野菜を1品増やしてみる、ジュースをやめてお茶にしてみる…
いきなり生活を変えるのは無理にしても、できるところから少しずつ始めてみましょう。
妊活サプリは飲んだほうがいい?
妊娠できない期間がしばらく続くと、「妊活サプリを飲んでみようか…」と考える瞬間が出てきます。
妊活サプリ、少し検索すればたくさん出てきますよね。
そのほとんどが葉酸サプリです。
そのため、葉酸を飲むと妊娠しやすくなる、と誤解している女性もいるのですが、妊活で葉酸を摂取する主目的はそこではありません。
日本では、妊娠を希望する女性に対し、厚生労働省が葉酸の摂取を推奨していますが、これは胎児の先天性異常を予防するという目的から。
妊娠の確率を上げるために葉酸を飲みましょう!という話ではないんです。
赤ちゃんの成長に葉酸が最も必要とされるのは妊娠1週目ですが、女性が妊娠に気付き、検査薬が反応するのは早くても妊娠4~5週目。
つまり、妊娠に気付いてから慌てて葉酸を飲んでも、間に合いません。
だから、いつ妊娠しても大丈夫なように葉酸を摂取してくださいね、ということなのです。
妊活女性が葉酸を飲んだほうがいいかという質問の答えは、間違いなくYES。
でも、その理由は妊娠の確率を上げるためではなく、これから生まれてくる赤ちゃんの健康のためです。
葉酸サプリを飲んでいれば妊娠しやすくなると思って、葉酸サプリに過剰な期待をするのはやめましょう。
葉酸以外の、攻めの妊活成分はないの?
妊活に葉酸が必要なのはわかっても、どうせ飲むのなら、妊活そのものに役立つ成分がいい、と思ってしまいますよね。
赤ちゃんが欲しくて妊活をするのだから、その部分をサポートして欲しいと考えるのが当たり前です。
そこで、現在市販されているサプリで、葉酸だけではない「攻め」の妊活成分が配合されている商品を最後に紹介します。
(実は、ほとんどないんです!)
「妊活サプリを探しているのに、妊婦さんや授乳中のママ向けのサプリばかりでいまいち買う気がしない」という人は、参考にしてください。
ピニトール配合「ベジママ」
海外の専門家に採用されている、ピニトールという成分を配合した妊活サプリメント。
マカや葉酸サプリでは不十分だったという妊活女性向けに、今までの葉酸サプリで足りないものを補えるよう開発されたサプリです。
ピニトールを配合した妊活サプリは、日本国内ではまだほとんどありません。
もちろん、1日に必要な葉酸もしっかり配合され、これ1つで妊活をサポートできるよう配慮されています。
定期購入が1回でも解約でき、価格も比較的良心的で買いやすい(一般的な妊活サプリに比べると、1000~2000円ほど安価)ので、初めての妊活サプリには最適。
初回購入は2750円・送料無料の特典もあるので、「妊活のために何かしたい」「このままでは妊娠できるか不安…」という女性は、公式HPでチェックしてみてください。
「配合成分の数を売りにしているけど、美容成分や野菜パウダーって本当に必要?」
「葉酸サプリってどうしてこんなに高いの?」
「妊娠中じゃなくて、妊活のためのサプリはないの?」
私自身のそんな疑問から生まれた、妊活に本当に必要な葉酸サプリのランキングです。