これから妊活する人のための、女性ホルモン基礎知識

マジックペンを片手に持った外国人女性の写真妊娠・出産とは切っても切れない関係にある、女性ホルモン。

でも、「女性ホルモンってどんな物で、どんな役割をしてるもの?」と聞かれて、正しく答えられる女性ってかなり少数だと思います。

学校でも社会でも、女性ホルモンについて勉強する機会なんてないですからね。

妊活を始めると、私って妊娠のメカニズムや自分の体のこと、何にも知らなかったんだな~、と思い知らされることがたくさんあります。

女性ホルモンのことも、そのひとつ。

これから妊活する人へのおすそわけ…ではないですが、妊活するなら知っておきたい、女性ホルモンの基礎知識を紹介します。

そもそも、女性ホルモンとは…?

革靴を履いた男性と、パンプスを履いた女性の足元の写真女性ホルモンとは、男女の性差を作っている性ホルモンの一種。

女性ホルモンという1つのホルモンがあるのではなく、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の2つを総称して、女性ホルモンと呼んでいます。

女性の体の中では、この2種類のホルモンが、互いに増えたり減ったりしながら、常に変化しているんです。

じゃあ男性ホルモンも2つあるの?と思いきや、そうではなく…

2つのホルモンが一定周期で変化しているのは女性だけ。男性ホルモンは1つだけで、常に一定です。

これが男女の感情の起伏にも関係しているんですよ。女性が男性よりも感情的になりやすいのは、ホルモンの変化に影響を受けているから。…ちょっと興味深くないですか?(^_^)

では、なぜ女性にだけ2つのホルモンの周期があるかというと、これが妊娠と出産に大きく関わっています。

男を誘惑するエストロゲンと妊娠を維持するプロゲステロン

まず、こちらの図を見て欲しいのですが、これは女性の基礎体温の変化を示したグラフ。

基礎体温グラフのサンプル。低温期と高温期の二相に分かれている

女性の基礎体温というのは、このように低温期約14日間と高温期約14間、約28日周期での変化を繰り返しています。

この28日周期は、生理周期でもありますね。

女性が妊娠できるのは月1回の排卵日のみですが、これは、ちょうど低温期と高温期が入れ替わるタイミングにあたります。

排卵日までの低温期は、女性ホルモンのうちエストロゲンが優位な時期です。

エストロゲンの役割は、排卵日が来るまでの間に男性を誘惑して、妊娠まで持ち込むこと。

だから、エストロゲン優位な時期の女性はお肌や髪の調子が良く、気分も軽やかです。くびれを作るために腰回りの脂肪も落ちやすく、ダイエットにも適した時期。

これらの美容効果から、エストロゲンは美肌ホルモンなんて呼ばれることも。

女性にとっては嬉しいことばかりのエストロゲンですが、排卵日が過ぎたらお役御免。次はプロゲステロンが優位に働き出します。

プロゲステロンは妊娠を維持するのが目的の女性ホルモン。

受精卵を温めるために基礎体温が上がり、体に栄養を蓄えるために脂肪や水分を溜め込みやすくなります。

子供を守る本能もいつもより強化されているので、気分もイライラ。プロゲステロンには皮脂の分泌を活発にする作用もあるため、肌荒れもしやすいという、女性にとってはしんどい時期です。

もし妊娠が成立していた場合、体温は上がったままの状態を継続。

妊娠していなかった場合は、もう一度、男性を誘惑するところからやり直し…

というわけで、受精卵のために準備していた血液のベッドを捨てて、再びエストロゲンが優位に変わります。これが生理ですね。

こんな風に、女性の体の中では、常にエストロゲンとプロゲステロン、2つの女性ホルモンが妊娠・出産に備えて変化しているんです。

女性ホルモンの状態を知るには、基礎体温が有効!

妊娠を希望するなら、まずはこの女性ホルモンの分泌が規則正しく起こっているかどうかを知る必要があります。

よく女性ホルモンバランス、という言い方を耳にしますが、これはホルモンの量が多い少ないということではなく、2種類のホルモンが一定周期できちんと入れ替わっているかどうかということ。

自分の女性ホルモンバランスを知る一番手軽な方法は、基礎体温を付けることです。

基礎体温を記録して、低温期と高温期の二相に分かれていればOK。

基礎体温が一定せず、毎日ガタガタになってしまう場合は、女性ホルモンバランスが乱れていたり、排卵が起こっていない可能性があります。これでは、とても妊娠は望めません。

妊活するなら、ぜひ基礎体温をつけ始めてみることをおすすめします。基礎体温についてもっと知りたい人は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

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