流産後に元気をくれた、意外過ぎる一言

シロツメクサが幻想的に咲いている様子の写真稽留(けいりゅう)流産がわかってから手術を待つ間、茫然自失になっていた私に元気をくれた言葉があります。

高齢出産が確実な35歳での初妊娠だったこともあり、私は両家の親には、妊娠したことを伝えていませんでした。

片手で数えるほどの人にだけ、妊娠と流産を伝えたのですが、そのうち、ある方がかけてくれた言葉。

それはなんと、「おめでとう」でした。

必ず妊娠できるってお墨付きを貰ったようなものだもの、これで間違いなく子供を授かれるってことだわ、すごい、おめでとう!と。

皮肉でもなんでもなく、私が妊娠できる体だったことを純粋に喜んでくださっていることがわかって、ふっと心から力が抜けました。

その場を暗くしてしまう話だから、できれば話したくないと思っていたのに、まさか祝福してもらうことになるだなんて。

たぶん、人を選ぶ言葉だとは思います。こんなに悲しい思いをしているのにおめでとうだなんて、と不快に思う人もいるでしょう。

でも、その時の私は、その「おめでとう」に、すごく元気付けられたのです。行き場のない気持ちが救われたようでした。

何で私がこんなことに、という薄暗い感情も、一緒にふわっと消えてなくなりました。

しかも、その言葉をいただいたのは手術入院の前日のこと。不安な気持ちではなく、前向きな気持ちで手術に臨もうと思えるようになりました。

流産後の掻爬手術を受ける病院は産婦人科なので、妊産婦さんたちの姿を見た時に、自分の心は大丈夫だろうかと不安があったのですが、無事に生まれてくる命を素直に喜べる気持ちになりました。

少しはチクリと胸が痛むかもしれないけれど、自分が辛いからといって、他人の幸せを喜べないというのは歪んでいる。

それに、流産が決して珍しいことではない以上、私が目にする妊産婦さんたちも、辛い不妊治療や流産を経て、やっと出産までたどりついたのかもしれない。

おめでとうの言葉をくれたその方には、とても感謝しています。

帰って夫にその話をしたところ、実は夫も同じように感じていたそうです。

普段は感情の起伏に乏しい私があまりにも落ち込んでいるのでそうは言えなかったし、流産のことよりも、私の状態のほうが心配だったと。

私は流産した女性の経験談ばかりを調べていましたが、夫が調べていたのは、流産の医学的な知識でした。

流産したということはまた妊娠できるということ、流産は一定の確率で起こるからどうしようもないこと、誰も悪くないこと。夫のほうが流産という出来事を客観的にとらえていたのだと思います。

このあたりは、男女の違いなのでしょうね。

他の女性の流産の体験談を読んでいて、夫が悲しみを共有してくれないことが余計に辛いという声もいくつか読みました。

でもそれはもしかしたら、感情で流産をとらえている女性と、事実で流産をとらえている男性との違いなのかもしれません。

決して悲しんでいないわけではなく、向いているアンテナの方向が少し、違うのです。

流産は辛い経験です。一番近しい存在であるからこそ、夫に自分の辛さを理解してもらえないことに苛立ちを感じることもたくさんあると思います。

それに、流産手術後の妊活でも、同じような思いを何度もするかもしれません。でも、私が私のやり方で悩んでいるように、夫は夫のやり方で悩んでいること、忘れたくないなと思っています。

稽留流産の経験談記事一覧はこちら»

※流産の発覚から掻爬手術、術後の生理と妊活再開まで、一連の体験を記事にしています。

流産後が、私たち夫婦にとって本当の妊活スタートでした。

子宮を回復させるため2ヶ月休み、そこから2ヶ月で妊娠。

妊活の成果だったのか、流産後は妊娠しやすいというのは本当だったのか、予想より短期間で授かれたのは幸運でした。

下記はその時にしたこと・役立ったものと、なぜそれをしたのかという理由についてまとめた記事です。

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