妊娠発覚から流産までの経過
2015年2月、7w5d(7週目5日、の意味です)で稽留流産(けいりゅうりゅうざん)と診断されました。
35歳にして初めての妊娠、タイミング指導を受けるようになって3、4ヶ月目くらいだったでしょうか。
妊娠しても15%は自然流産するそうで、流産というものが想像以上に頻繁に起こりえるものだということを、身を持って体験しました。
妊娠がわかってから、流産と診断されるまでの経過をここに残しておきたいと思います。
5w1d 妊娠検査薬で陽性、検診を受ける
妊活中で基礎体温や生理日を記録していたので、生理の遅れにはすぐ気づきました。
いつもなら生理予定日の数日まえからある生理の前兆、下半身のズッシリ重い感触がない。
もしかして?と期待しながら1週間待ち、妊娠検査薬を使ったところ陽性が出ました。次の日に、かかりつけのクリニックへ。
生理が来ていないこと、陽性が出たことを医師に伝えると、「妊娠しているね」と。私の場合はタイミング指導で排卵日がほぼ特定できていたので、検診時で5w1dと判断されました。
内診によるエコーで子宮内をチェックしてもらうのですが、その時に見えたのは1~2mmくらいの小さな卵のみ。
思えば、この時点で先生の顔が晴れない様子だった気がするのですが、その時の私は妊娠5週目がどういう状態なのかもよく理解していませんでした。
まだ赤ちゃんの状態を確認できないので、1週間後にまた来るように言われ、その日は終了。
妊娠した喜びや嬉しさよりも、私、本当に妊娠したのかな?という戸惑いのほうが大きい気持ちでした。
6w1d 胎嚢が見えるように
なんとなく気分が落ち着かず、週が空けてからすぐに次の検診へ。
前回は小さな粒だった赤ちゃんは、胎嚢という袋状のものに包まれていました。胎嚢が確認できると、子宮外妊娠の可能性が大幅に減るそうです。
胎嚢は1cmあるかないかくらいかの大きさで、その中に2~3mmくらいの粒が見えました。胎芽(たいが)と呼ぶそうです。
胎芽はまだ人の形は成しておらず、この胎芽が成長して臓器や骨が作られ、胎児に成長していきます。
胎芽が確認できた次のステップは、心拍確認。こんなに小さいのに、もう心臓が作られるということに驚きます。
早ければ6週目で心拍確認できる人もいるそうなのですが、その日は心拍はわからず。次回の検診ではおそらく心拍確認できるだろうということで、同じ週の金曜日に再度、検診を受けることになりました。
6w5d 胎児の成長が遅い…
そして迎えた金曜日。心拍が確認できたら流産の可能性はグッと減るということで、少し緊張しての受診でした。
心拍確認できますようにと、祈るように内診台に向かったのですが、先生から言われたのは「胎児の成長が遅いようだ」という一言。
胎嚢と胎芽は確認できるのですが、月曜日に来た時からほとんど大きさが変わっていない状態。内診後、成長が遅れていること、もし流産になった場合の処置についての説明を受けました。
自然流産は全妊娠の約15%の確率で起こること。
この時期の流産は最初から受精卵の寿命が決まっていて、母体の努力や医療で防ぐことはできないこと。
生理のように出血で流れることもあるが、出てこない場合には大量出血の恐れもあるので、手術で子宮内に残ったものを取り出す必要があること…。
いきなり流産の話をされて、急に不安になってしまったのですが、もしかしたら先生には、最初から予想できていたのかもしれません。5週目、6週目で疑いを持っていたものが、この回の検診で確信に変わったのかもしれません。
もしかしたらダメかもしれない。そんな恐怖に襲われて、帰り道では心拍確認できる週数を必死に携帯で調べていました。
7週目で確認できた人、8週目で確認できた人もたくさんいる。だからきっと大丈夫…。
でも、ぜんぜん大丈夫な心理状態ではなかったのでしょうね(^_^;)
必死で調べているうちに、乗り慣れたはずの電車を何駅も何駅も乗り過ごしてしまい、あやうく終点まで行ってしまうところでした。
7w5d 溶けてしまった赤ちゃん、流産の宣告
次回の検診は翌週の水曜以降と言われていたのですが、なんだか怖くて、クリニックへ行ったのは金曜日。本当は早く行きたかったけれど、早く行ってまた不十分な結果を見ることになるのが怖かった。
1週間あったのだから、きっと大きくなっているはず。きっと心拍確認できるはず。
再び祈るように検診に向かいましたが、結果は残酷でした。
胎嚢は成長しておらず、先週は見えていた胎芽は、輪郭が曖昧になってほとんど見えなくなっています。溶けてしまったように。
「残念だけど、今回の妊娠は難しいね」
先生のこの一言で、冷水に突き落とされたような気持ちになりました。すごく子供が欲しいと望んでいたわけではないけれど、でも、自分でも意外なほどに、とにかく悲しかったのです。
本来、この週数であれば、胎児は数日で2倍にも3倍にも成長する。でも、成長していないし、胎芽が母体に吸収され始めている。
このままにしておくと、突然の大量出血を起こす可能性もあるので、来週すぐにでも手術が必要…。
流産という嫌な予感が、とうとう現実になってしまいました。なんとか涙はこらえていたものの、おそらく私の顔は能面みたいに無表情になっていたと思います。
油断するとジワリと出てきそうになる涙をなんとか引っ込めて、先生の話を聞いていました。
別の病院で検診を受け、稽留流産確定
その後、先生はすぐに別の提携病院に連絡を入れてくれました。
そこでもう一度、別の先生に診てもらい、もし本当に流産なのであれば、その病院で手術を受けて後処置をするということ。
クリニックを出た足でそのまま紹介された総合病院へ向かいました。夫にメールで一報を入れると、いつもはメールしか使わない夫から、すぐに電話が。
夫の声を聞いた瞬間、押さえていた涙がジワリとあふれ、声が詰まりました。母性や感受性というものにはあまり縁のない私でしたが、こんなにショックを受けていることに自分でも動揺していました。
なんとか涙を押し込めて病院に向かい、改めての診察。
やはり判断は変わらず、ここで稽留流産と診断されました。7w5dでしたが、5週目に相当する大きさしかなかったそうです。
先生が前回の検診で流産の話をしたのは、そういうことだったのか、せっかく妊娠できたのに何か慎重な様子だったのは、こうなることがわかっていたのかもしれないと、現実味のない頭で考えました。
そして、流産という現実を受け止めきれていないうちに手術の予約。
来週には手術をして、子宮内に残っているものを取り出すのだそうです。そんなに早く?と思うと同時に、もう本当に赤ちゃんの成長は止まってしまったのだということを思い知らされました。
その後はそのまま、手術に備えての血液検査・尿検査・心電図・レントゲンとひととおりの検査を行い、手術の入院の説明を受けて帰路へ。
その夜は言葉が出てこず、夫にしがみついてひたすら泣くことしかできませんでした。
※流産の発覚から掻爬手術、術後の生理と妊活再開まで、一連の体験を記事にしています。
流産後が、私たち夫婦にとって本当の妊活スタートでした。
子宮を回復させるため2ヶ月休み、そこから2ヶ月で妊娠。
妊活の成果だったのか、流産後は妊娠しやすいというのは本当だったのか、予想より短期間で授かれたのは幸運でした。
下記はその時にしたこと・役立ったものと、なぜそれをしたのかという理由についてまとめた記事です。
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