流産がわかって
なんとなく予感はしていたものの、覚悟はしていたものの、流産という診断が確定されたことは、自分の想像以上にショックなことでした。
10人中1~2人は必ず起こることで、どうしようもないことだったと聞かされても、それで流産の事実がなくなるわけではありません。
妊娠して子供が生まれるということが、奇跡のように思えました。
私たち夫婦は、もともとそう強く子供を希望していたわけではありません。
特に子供好きではないし、妊娠したい、この人の子供が産みたいという気持ちも希薄でした。夫と2人の暮らしはとても幸せで、一生このままでも何も不満はないと思っていました。
ただ、夫は一人息子。私には弟がいますが、障害があり子供を持つことはおそらく無理です。私たちに子供ができなければ、両家とも孫の顔を見ることはできません。
不妊検査を受けることにしたのは、自分たちが子供を望むというよりは、親に孫の顔は見せてあげたい。むしろ、見せてあげられないと申し訳ない、という気持ちのほうが強かったからでした。
こういう考え方は少数派なのかもしれませんが…
でも、そんな私ですら、流産を診断された時には呆然としました。悪い夢を見ているような、遠い現実感。大切なものを失ってしまった喪失感。止まらない涙。
皆が普通にできることが、どうして私にはできないんだろう。
両家の親たちに、孫ができたよって言ってあげたかった。喜ばせてあげたかった。
誰にでも起こりえることだと言われたけれど、それじゃあまた次も同じことが起こるんだろうか。
もしそんなことになったら、耐えられる自信がない。
そもそも、もう次なんてないかもしれない。
いろんな考えが浮かんでは消え、涙になって出て行きました。
流産を診断されてから手術を待つまでの数日間はとにかく気持ちが不安定で、じっとしていると不意に涙が流れました。
何もする気が起きなくて布団に横になり、携帯電話で流産の経験談を調べては読み漁りました。
私は人に相談したり悩みを話すということをほとんどしないのですが、こういう時、無性に同じ悲しみを持っている人と感情を分かち合いたくなるのだとわかりました。
でも、2人目や3人目を流産したという人の話はすべて読み飛ばし。あなたはもう1人、ちゃんと産めたのだからいいじゃない。子供がいるくせに贅沢言わないでよ…。
流産した悲しみに1番目も2番目も、大きいも小さいもないはずなのに、そんな暗い感情がわいてくる自分がすごく嫌でした。
その一方で、流産でこんなに落ち込んで悲しいと感じている自分自身に、どこか現実感のなさも感じていました。
半分は空っぽの無感情で、半分は悲しいとでもいうのでしょうか。私の場合は腹痛も出血も何もないままに稽留流産になったので、まだ、起きたことをちゃんと受け止められていなかったのかもしれません。
夫はそんな私にずっと寄り添って、出来る限り私をひとりにしないよう、家にいる間はずっとそばにいてくれました。
お腹の中で何が起きたかを詳しく伝えてはいなかったけれど、私が流産かもしれないことをメールしたその日、私が病院から戻るまでの間に、初期流産や稽留流産、手術についてかなり調べてくれていたようです。
この人と結婚できて本当によかった。ごめんなさい、最後だけちょっとのろけさせてもらいます。
※流産の発覚から掻爬手術、術後の生理と妊活再開まで、一連の体験を記事にしています。
流産後が、私たち夫婦にとって本当の妊活スタートでした。
子宮を回復させるため2ヶ月休み、そこから2ヶ月で妊娠。
妊活の成果だったのか、流産後は妊娠しやすいというのは本当だったのか、予想より短期間で授かれたのは幸運でした。
下記はその時にしたこと・役立ったものと、なぜそれをしたのかという理由についてまとめた記事です。
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