妊娠できる薬?クロミッドとは
妊活を始めると、いろんなことが気になってネットや掲示板を見ると思います。
そこでよく目にするのが「クロミッド」という薬の名前。
クロミッドとは最も一般的に使われる排卵誘発剤で、不妊治療を始めた女性や、タイミング法でなかなか妊娠できない女性に処方されます。
クロミッドを服用すると何が起こるのか?
クロミッドで妊娠の確率は上がるのか?
代表的な排卵誘発剤、クロミッドについて基本的な知識をまとめました。
クロミッドの作用と効果
妊娠するためには、排卵があり、そこに精子が受精することが必要です。
でも、排卵日を完全に特定するのは難しいこと。また、女性の体に何らかの問題があって、排卵が不規則だったり、排卵自体が正常に行えていない場合もあります。
クロミッドは、女性ホルモンに働きかけることで排卵を人工的に誘発する薬。確実に排卵を起こし、かつ排卵日を特定することで、妊娠の確率を高めるために使われます。
注射ではなく内服薬であり、女性の身体的にも費用的にも負担が少ないため、不妊治療や、排卵障害のある女性の治療の最初のステップとして使われることが多い薬です。
簡単にまとめると、クロミッドは排卵を助けて妊娠の確率を上げるための薬、ということになりますね。
クロミッドの副作用
薬を使うとなると、気になるのは安全性。どんな薬にも必ず副作用があるように、クロミッドにも次のような副作用があります。
- 目がかすむなどの視覚症状
- 吐き気、頭痛、倦怠感など体のだるさ
- 子宮内膜が薄くなり、着床しにくくなる
- 子宮頚管粘液が減少し、妊娠しにくくなる
- 排卵数が増えるため、多胎妊娠率が増加する
クロミッドは月経不順、無排卵、排卵障害のある女性の妊娠確率アップに有効な薬ですが、気をつけなければいけないのは、服用期間や体質によっては、かえって妊娠しにくい体になってしまうリスクもあること。
女性ホルモンに作用するので、子宮や卵巣の機能に影響する副作用があります。
多胎妊娠については、通常なら約1%の双子妊娠率が、クロミッドを服用すると5%ほどに上がるとされています。
一度に2人授かるなんて嬉しいだけ!とも思えますが、双子の妊娠は母体にかかる負担も2倍。絶対安静で長期入院になる妊婦さんも珍しくなく、出産時のリスクも高いため、特に高齢出産となる場合は、嬉しいことばかりとも限らないのです。
クロミッドは排卵誘発剤の中でも副作用が軽く、それゆえに広く使われている薬ですが、不安や疑問に思うことがあれば、「医者が言うのだから」と鵜呑みにするのではなく、医師の説明を聞いて納得したうえで服用するようにしましょう。
ちゃんとしたお医者さまなら、体の状態や副作用の出方を見たうえで、服用する量や期間を調節してくれるはずです。
何の説明もなく、ずっとクロミッドを処方され続けるだけで妊娠しない…という場合は、本当にその治療があなたの体に合っているかどうか、見直してみたほうがいいかもしれません。
産婦人科医のすべてが不妊治療のスペシャリストではないですから、疑問を感じたら病院を変えて相談するということも必要だと思います。
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