精索静脈瘤の手術内容と費用について

手術着を着た人が手袋をはめている写真男性不妊の原因となる病気、精索静脈瘤。

治療は外科手術となりますが、そう大がかりなものではなく、日帰り~3泊程度の入院です。

また、精索静脈瘤の手術は、男性不妊の治療効果が高いこともわかっています。

精索静脈瘤の手術は、どのような手術なのか?
費用はどれくらいかかるのか…?

精索静脈瘤手術の方法と費用についてまとめました。

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精索静脈瘤の2つの手術方法

精索静脈瘤の静脈瘤とは、静脈の血液が溜まってできるコブのこと。

手術は泌尿器科あるいは男性不妊外来で行い、静脈瘤を作っている原因となる血管を縛ることで、血液の流れを正常化させます。

手術の手法には2種類あり、それぞれ静脈を縛る位置や難易度が異なります。

  • 精索静脈高位結紮術(けっさつじゅつ) … お腹で縛る・難易度低
  • 顕微鏡下精索静脈低位結紮術 … 足の付け根で縛る・難易度高

精索静脈高位結紮術の内容と費用

精索静脈高位結紮術は、精索静脈瘤の治療として最も一般的に行われる手術です。

腹部の横を切開し、お腹のあたりにある血管を縛ります。

血管の数が少ないので難易度は低く、約1時間の全身麻酔手術で処置は完了。1泊~3泊程度の入院で退院できます。

精索静脈高位結紮術は保険が効き、手術費用は保険適用で10万円前後が目安です。

顕微鏡下精索静脈低位結紮術の内容と費用

顕微鏡下精索静脈高位結紮術は、鼠径部(足の付け根)を切開して、精巣近くの血管を縛る手術です。

細かい血管が多いため、顕微鏡を使った精密な手技が求められ、高位結紮術よりも難易度は上がります。

一方、傷跡が小さく患者の負担は軽度。合併症や再発のリスクも低いとされています。

手術は局所麻酔で1時間程度で行われ、多くは日帰りが可能。費用は高位結紮術より高額になりますが、その分、メリットも多い手術です。

保険が効くかどうかは病院や治療内容によって変わるため、事前に確認しましょう。

費用は保険適用外で20~40万円が一般的です。

精索静脈瘤手術後の経過

精索静脈瘤の手術後は、どちらの手術であっても、体を激しく動かしたり無理をしなければ、翌日から仕事が可能です。

手術後は、多くの患者において精液所見の向上が見られます。下記は日本国内のクリニックHPで記載されていた、具体的な精液所見の向上率です。

  • 約70%で精液所見が改善(東邦大学医療センター 大森病院リプロダクションセンター)
  • 重症の静脈瘤で80%、中等度の静脈瘤で50%の精液所見が改善(いちおか泌尿器科クリニック)
  • 7割を超える患者が精液所見が改善(帝京大学医学部附属病院泌尿器科)

この数値を見ると、70~80%という高い確率で精子の質の向上が期待できそうですね。

ただし、手術の効果が表れるのには、通常半年~1年ほどの時間が必要。

女性の年齢が妊娠確率に直結する妊活・不妊治療では、ただ待つには長い時間ですから、精索静脈瘤の治療はなるべく早くに行うことが望まれます。

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