hCG注射を打っても排卵しない…。その原因と対策とは
排卵誘発の方法としてポピュラーなhCG注射。
自力で排卵しにくい場合や、排卵日を特定して妊娠の確率を高めたい場合に使われます。
でも、hCG注射の排卵誘発効果は100%ではありません。
hCG注射を打っても排卵しないケースもあります。
hCG注射で排卵しない原因と対策についてまとめました。
hCG注射を打って排卵が誘発される仕組み
hCG注射を打っても排卵しない。
その原因を知るには、まずhCG注射の効果について知っておきましょう。
hCG注射は排卵誘発剤のひとつですが、排卵誘発といっても、いつでも好きな時に排卵を起こせるわけではありません。
女性が排卵するタイミングは月に1回。生理周期に合わせて、卵子の入った卵胞という袋が成長し、一定の大きさに達すると破裂して、中から卵子が1個飛び出してくるという仕組みです。
でも、何らかの原因で卵胞の破裂が起こらない場合、排卵も起こりません。
hCG注射の役割は、この卵胞が確実に破裂するように刺激を与えること。自力で破裂できない卵胞に、最後のひと押しを加えてあげるような感じですね。
hCG注射を打っても排卵しないのはなぜ?
hCG注射は、育った卵胞の破裂を後押しするもの。
排卵誘発剤といえども、その効果はもともとある体の仕組みをサポートするに留まります。
排卵の回数自体を増やしたり、そもそも排卵準備が整っていない卵胞を強制的に排卵させるようなことはできません。
これがわかると、hCG注射を打っても排卵しないことがあるというのが、なんとなくですが理解できるのではないでしょうか。
破裂させるつもりで叩いたけれど、なかなか割れないとイメージすると、確率的にそういうこともあるだろうと思えますよね。
排卵日の後、基礎体温が上昇しているのに、実際には卵胞の破裂が起こらず排卵していないことを、LUF(ルフ)と言います。
日本語では、黄体化未破裂卵胞という難しい言葉(^_^;)
LUFは、特に不妊症でない女性であっても7%程度の確率(※)で発生するそうですから、こればっかりは確率の問題と思うしかないでしょう。
※数値参考)
医療法人正育会 春木レディースクリニック公式HP
また、卵巣の癒着や病気で物理的に排卵が不可能になっている場合も、hCG注射では排卵できません。こうしたケースでは、hCG注射以前に、まず排卵障害の治療を行う必要があります。
hCG注射で排卵しない場合の対策と治療法
LUFは、女性であれば誰にでも起こり得る現象なので、1回のhCG注射で排卵が認められなかったとしても、何周期かは経過を見るのが一般的なようです。
ホルモン値の異常や卵巣の疾患がある場合には、ホルモン剤などを使ってそれらの治療が並行されることも。
排卵が起こらない原因はひとつではなく、複数考えられるので、個々に合わせた治療が行われます。
hCG注射は一般の産婦人科でも広く使われる方法ですが、これさえ打てば100%排卵できる、妊娠できるという魔法の注射ではありません。
それに、妊活カウンセリング・不妊治療への力の入れ方は、病院によってもかなり差があり、hCG注射を打った後、排卵が起きているかをチェックしてくれるところと、そうでないところがあったりします。
せっかく痛い思いをしてhCG注射を打っている(hCGは筋肉注射なので痛い)のに、実は排卵が起きていなかったり、そもそも排卵障害を持っていたりしたら報われませんよね。
hCG注射を打っているのに妊娠しない、医師からの説明がない、不妊検査をちゃんと受けたことがない…
などの場合には、まず不妊検査を受けて、自分の体の状態を正しく把握することをおすすめします。
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