不妊の原因となる女性の病気5つ

お腹を押さえて苦しそうにしている女性の写真不妊の原因のひとつに、女性側の子宮や卵巣の病気があります。

妊娠が成立するには卵子と精子が出会うことが必須ですが、これらの病気があると、女性側の排卵が正常に起こりません。

それでは、どんなに夫婦生活を重ねても妊娠には至らないですよね。

でも、子宮の病気は自覚症状がないことも多いので、なかなか妊娠しなくておかしいな…と、不妊検査を受けて初めて発覚することも珍しくないのです。

本気で妊娠したいと思うのなら、自分は大丈夫と思わず、病気や障害がある可能性を考慮に入れることも大切。

不妊の原因となる、代表的な子宮・卵巣の病気を5つ紹介します。

不妊症の原因となる病気(1)排卵障害

女性ホルモンの分泌に異常があり、正常に排卵が出来なかったり、排卵時期が一定ではない状態のこと。

個別の病名ではなく総称ですが、女性側の不妊の原因としては最も多く、女性の不妊症の原因の30%前後は、この排卵障害だと言われています。

一言に排卵障害と言っても、排卵に関わる女性ホルモンは複数あり、原因も症状もさまざま。自力での治療や自然治癒は難しいので、婦人科や不妊治療クリニックでの治療が必要です。

不妊症の原因となる病気(2)卵管障害

卵管が詰まって閉塞したり、癒着を起こしている状態のこと。卵管は左右に1つずつあり、両方が詰まっている場合と、片方だけが詰まっている場合とがあります。

卵管障害があると精子が卵管に入れなくなるので、当然ながら受精ができず、妊娠もできません。

自覚症状がある女性は少なく、不妊検査のひとつとして行われる卵管造影検査という検査を実施して初めて発覚することが多い障害です。

不妊症の原因となる病気(3)多嚢胞性卵巣症候群

排卵障害の一種で、多嚢胞性卵巣と書いて、たのうほうせいらんそう、と読み、PCOSと略されることもあります。

女性の不妊症の原因として多い病気で、2016年1月に妊娠を発表した釈由美子さんも、この多嚢胞性卵巣症候群であったことを告白しています。

症状としては、卵子を包んでいる卵胞の発育が遅く、ある程度の大きさになってもなかなか排卵されません。その結果、卵巣の中に卵胞がズラリと溜まってしまい、月経異常や排卵異常が起こる病気です。

多嚢胞性卵巣症候群のはっきりとした原因はわかっておらず、現在のところ根本的な治療方法もありません。

対症療法として、排卵誘発剤、卵巣の手術、体外受精などの治療が行われます。

不妊症の原因となる病気(4)子宮内膜症・チョコレート嚢胞

子宮内膜は、妊娠時に受精卵のベッドとなる組織のこと。生理の時に排出される経血は、妊娠が成立せず不要になった子宮内膜です。

通常、この子宮内膜は子宮の内側に作られますが、何らかの原因で子宮以外の場所に内膜が作られてしまうのが子宮内膜症。

このうち、卵巣内部に発生する子宮内膜症は、古くなった血液が黒くチョコレート状になって溜まっていくことから、チョコレート嚢胞と呼ばれています。

自覚症状については、不正出血や下腹部痛、重度の生理痛などがある人もいれば、まったく症状のない人も。

治療は、ホルモン剤による薬物治療と手術療法があり、症状の程度によって片方、あるいは両方を併用して治療が行われます。

不妊症の原因となる病気(5)自己免疫疾患

体の免疫システムに異常があって、体内に入ってきた精子を攻撃したり、受精卵を攻撃してしまったりする障害のこと。

本来、反応しなくて良いものに対して体が反応してしまう、アレルギー症状のようなものだと考えるとわかりやすいかもしれません。

自己免疫疾患があると、不妊症の原因になる他、受精卵が正常に育たない不育症や流産の原因になることもあり、妊娠及び妊娠の維持が難しくなります。

女性側に自己免疫疾患がある場合、免疫反応を抑える薬物療法や、体外受精などの治療が行われます。

以上、不妊の原因となる5つの病気を紹介しました。

最初にもお伝えしたとおり、いずれも自覚症状がないことが多く、妊娠を希望して数年が経過してから、実は病気であることに気付くという女性も少なくありません。

でも、女性にとって、妊活は若さと時間との戦い。妊娠を希望するなら、なるべく早めに不妊検査やブライダルチェックを受けておくことをおすすめします。

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