妊活体験談vol.104:妊活いつから?「30歳。まさか6年間の不妊治療になるとは考えてもいなかった」

あごに手を当てて考え事をしている女性の写真「いつかは子供を産みたいけど、それって、いつならいいんだろう。」

「みんなは、いつから妊活したの?」

結婚すると、多かれ少なかれ、そんな疑問や迷いが出てきます。

いつ妊娠を意識して、具体的に何をしたのか。気になるみんなの妊活事情についてアンケートを取りました。

今回は、妊活しようと思っていた矢先に大量出血に見舞われ、そこから6年間の不妊治療をしたという30歳女性の体験談です。

いつから妊活を始めたか

30歳

妊活を始めたきっかけ

生理出血が大量になり、激痛もあって婦人科に通院。

結婚して2年、30歳になったのを機に妊活をスタートしようと思っていた矢先の事でした。

黄体機能不全と診断されて3か月スパンで生理を整えていくことになりました。

仕事でプロジェクトに関わっていたのでそれが終わるまではピルを服用していて、服用をやめればすぐに妊娠できると思っていました。

まさか自分の体が妊娠できにくいという意識は全くなく、妊活を始める前にまず自分の体を整えなければというところからのスタートでしたが、まだそれほど悲観したりはしていませんでした。

まさかその後6年間不妊治療をしないといけなくなるとは、その時は全く考えていませんでした。

具体的に何をしたか

自分の黄体機能不全を改善すべく近くの婦人科でクロミッドを処方され服用していました。

ですが3か月経ち服用をやめたところ再び生理出血で激痛に襲われ、クロミッドに戻りました。

自分の体がいつ戻るのかわからないなりに、タイミングを相談して始めましたが、1年続けても妊娠しないことから、私だけでなく夫の精子の検査もしたほうがよいと勧められました。

結果、夫の精子の数が少なく、男性不妊専門の病院を紹介され1度目の転院。

転院先ではタイミングはもう意味がないと、卵管造影をしたのちに人口受精(AIH)からスタートしましたが、3回やっても妊娠せず。

ステップアップで顕微授精を勧められました。

その病院は基本アンタゴニスト法など、なるべく薬を使っての採卵を積極的に行うところでしたので、自己注射で排卵を促し、採卵受精後3日目に移植をしましたが陰性。

次回までにお休み期間が必要でしたが、その病院の方針があっているのか不安もあり、半年ほど休みながら不妊専門の鍼灸を見つけて通いつつ、他の病院を勧められて転院の準備をしました。

2度目の転院先は、なるべく低刺激の薬を使った採卵をモットーとするところでした。

胚盤胞になるまで移植はしない方針のところで、先に通い始めた不妊専門の鍼灸院で、私に合う病院ということで勧められたクリニックです。

クリニックで過去の治療履歴とホルモン値を見てもらい、鍼灸で卵巣機能をアップし、子宮の状態を整えながら治療を行うということでした。

通院を始める3か月前から鍼灸で体を整えていざ通院をしました。

そのクリニックでは、採卵の成否によって料金が変わる成功報酬制度があるのですが、基本3回受けられる成功報酬制度が適用されたのは2回のみでした。

1度目の採卵では排卵済みで1つも採卵できず実費のみ。

2度目は4つ採卵できたのですが、残念ながら胚盤胞まで育たず終了。

最後のチャンスと3回目の実費で受けた採卵で初めて2つの胚盤胞を凍結することができ、その後、最初の移植で妊娠出産できました。

妊活に対する夫の反応

夫のほうが子供がほしいと積極的でした。

先に私の不調を整えるところから始めましたが、夫の検査を始めるところからは常に積極的に情報を収集したり、通院にも付き添ってくれました。

ただ実際はどうしても出張も多い仕事なので、私だけが通院することがほとんどでした。

途中で休養をとったり、私が仕事を辞めて治療に専念した時も、自分ができるのは稼いでくることとサポートだからと、お金のことは心配せずに頑張ろうと言ってくれました。

ただやはりどうしても治療がつらい時は、離婚の話が出たこともあります。

現在の状況

結果的に、最初に婦人科にかかってから丸6年かかり出産に至りました。

その間ずっと通院していたわけではなく、休みを入れたり転院もしましたし、鍼灸やダイエットなど自分でできることはやったので、もしそのままできずにいたとしても40歳で治療は止めようと決めていました。

ただ事情があり、2人目の移植は断念しました。

胚盤胞で凍結できた受精卵は2つあり、1つを戻して出産し、もう1つをどうするか2年ほど話し合ってきたのですが、2人目の通院をするには近くでサポートを受ける実家もなく、また子供を預けてまで2人目を本当に欲しいか、そして一番は自分の年齢のことがありました。

移植をするために再び鍼灸に通い、通院をするという目途が立たないまま39歳になり、移植はあきらめて自然に任せようということになりました。

そのため、おそらくこのまま一人っ子になると思います。

自分の妊活に対して思うこと

結果として、我が子を産むことができたという点に関して言えば、治療には満足しています。

ですがそれはクリニックだけではなく自分で探した鍼灸院に通ったこと、ダイエットを頑張ったことなど、いろいろな条件が重なって生まれた幸運と思います。

最後になるかもしれない採卵で胚盤胞まで成長し、妊娠、出産までこぎつけ子どもを持つことだけを見れば成功なのでしょうけれど、その一方で仕事を辞め、長い不妊でノイローゼにもなったことで、家族や知人友人との距離は開きました。

ようやく最近安定してきましたが、ずっと不安定な時間を10年近く過ごしてきたので、育児でバタバタしていますが少しゆっくりしたいというのが正直なところです。

これから妊活する女性へのメッセージ

努力が実るかどうかわからないのが、不妊治療だと思います。

治療自体がストレスになることもあるかと思いますが、出来れば治療だけではない人生も、片方の手には持っていたほうが良いと思います。

結果がどうなっても、自分の体と向き合うことはこれからの人生ではきっと役に立つこともたくさんあると思います。

やがて来る更年期の予備知識もあると思えば、無駄な時間ではなかったと言えるように、最善を尽くして結果は天に預けるしかありません。

まさに人智を尽くして天命を待つ、が不妊治療の極意かなと。

そう悟るまでに長い時間がかかりましたが、人より遠回りした分、何かをつかむことができているのだと思うようにしています。

たくさんの人に助けられて出会えた命を大切に守り育てていければと思っています。

ありがとうございました。

そして今見えない治療の途で悩んでいる方に、希望が訪れるように心からお祈り申し上げます。

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