「妊娠したい」相談だけで産婦人科を受診できる?妊活スタート時の病院選びについて
妊娠したいけれど、自己流妊活では限界がありそうだから専門家に相談したい。
そう思った時、どこへ行けばいいのでしょうか?
いきなり不妊治療専門クリニックへ行くのには抵抗があるという女性も多いはずですよね。
となると産婦人科が思い当たりますが、いきなり行って「妊娠希望です。」と伝えるだけで、はたして話を聞いてもらえるのかも心配。
一般の産婦人科では、どこまで妊娠・妊活の相談を受けてもらえるのか?
私自身の経験も交えて、産婦人科で相談できる妊活の範囲 について紹介します。
普通の産婦人科でも、妊娠希望の相談は基本的にOK
妊娠の相談は、普通の産婦人科でも基本的にはOKです。
女性が妊娠できるチャンスは月に1回の排卵日付近のみなので、妊娠=排卵日に夫婦生活を持つことが大前提。
産婦人科で妊娠希望の相談をした場合、超音波検査で子宮内の状態をチェックして排卵日を予測してもらい、妊娠にベストな日を教えてもらうタイミング指導からのスタートが一般的です。
タイミング指導の流れとしては、生理開始日から数えて10~12日後くらいの、排卵日が近づいた頃に通院。
内診での超音波検査で、卵子を包んでいる卵胞という袋の大きさをチェックします。卵胞が一定の大きさに達すると排卵が起きるので、この大きさによって、何日後に排卵しそうかを予測できるんですよ。
超音波検査の後は、今週の土曜日か日曜日に夫婦生活を持ってください、といった形で、医師から妊娠しやすいタイミングについての指導があります。
診察はごく数分で終わりますし、タイミング指導は不妊治療というよりは、ただ単に妊娠しやすい日を教えてもらうという感じですね。
妊娠できるかどうかの検査について
初めて妊娠の相談に行った場合は、タイミング指導と並行して、そもそも排卵が正常に起こっているかどうかの検査を行うのが普通です。
不妊検査、ブライダルチェックなどと呼ばれることが多いですね。
不妊検査というのは、不妊検査というひとつの検査があるわけではなく、複数の検査結果から総合的に自然妊娠の可能性を判断するもの。
どんな検査を行うのかは病院によっても違うのですが、一般的な産婦人科で実施される不妊検査は、次のような内容です。
- 内診による婦人病・性病のチェック
- 女性ホルモン値検査
- 卵管造影検査
- 卵管通水検査
- フーナーテスト
- AMH
女性ホルモン値の検査は血液検査。生理前と生理後の2回行って、排卵に関わるホルモン値が正しく変化しているかどうかを確認します。
卵管造影検査と卵管通水検査は、卵管にガスや液体を流し込んで、卵管に詰まりや癒着がないかをチェックする検査。
フーナーテストは性交後の子宮から粘液を採取して、精子が卵管内まで到達しているかどうかを見る検査。
AMHは血液検査で、卵巣内にあとどれくらいの卵子が残っているかを予測する検査です。
以上はすべて女性側の検査ですが、これに加えて、男性側の精液検査も勧められることが多いかと思います。
不妊の原因の半分近くは男性にも原因があるので、旦那さんにも協力してもらって、早めに精液検査を済ませておいたほうがいいでしょう。
精液検査については別記事で詳しく触れていますので、興味のある人はそちらをご覧くださいね。
ちなみに、私が初めて妊活相談に行ったクリニックで行ったのは、婦人病・性病の検査と、女性ホルモン値の検査のみ。AMHはいつでも任意で実施するので、希望があれば申し出てくださいということでした。
その後はタイミング指導を受けるために月1回ペースで通院し、しばらく妊娠しないようであれば、卵管通水検査を行い、希望によっては人工授精も検討しましょうと言われていました。
私の場合、夫婦それぞれの不妊検査で特に問題がなく、避妊を止めてから日も浅かったため、5~6ヶ月ほどはタイミング指導で自然妊娠を狙い、ダメならステップアップをというのが担当医師の方針でした。
産婦人科でできる不妊治療は人工授精まで。体外受精以降は専門クリニックへ
人工授精と聞くと、なんだか高度な不妊治療のように思えますが、実は一般の産婦人科でも広く実施されています。
費用も1回あたり2~3万円程度と、意外とお手頃。
タイミング指導を一定期間継続しても妊娠しなかった場合や、夫婦のどちらかに排卵障害や精子の問題があった場合には、一般の産婦人科でも人工授精を行うことが多いんですよ。
ただ、体外受精となると話は別。
高度生殖医療である体外受精は、人工授精と比べて医療レベルがグッと上がるため、特定の病院でしか実施していません。
妊活スタート時の病院は、産婦人科にするか、不妊治療専門クリニックにするべきか…?
妊活スタート時に相談に行く病院は、一般の産婦人科にするか、最初から不妊治療専門クリニックに行くべきか?
これには決まった基準も100%の答えもないので、以下は個人的な考えです。
不妊検査を受けるだけであれば、不妊専門の病院でなくとも、お近くの産婦人科で妊娠の相談にも力を入れているところで十分ではないかと思います。
まずは不妊検査を受け、自分が妊娠できる状態かどうかを知ることが妊活のスタートライン。もし夫婦どちらかの体に問題があった場合、何回行為をしても妊娠のしようがないですからね。
検査だけならどこの病院でもそう大きな違いはないので、不妊検査やブライダルチェックという言葉で、通える範囲の病院を探してみてください。
本当に病院選びが大切になってくるのは、不妊検査を受けたその後から。
もし検査結果があまり良くなかった場合や、女性の年齢がすでに30代後半に入っている場合は、最初から不妊治療専門クリニックへ行ったほうが、時間のロスを最小限にできると思います。
私が初めて不妊検査を受けた病院の先生も、
「あなたの場合は今35歳だから、検査結果に問題がなければ、まだ自然妊娠を狙ってもいいでしょう。でも、もしこれが37、38歳で来られていたら、妊娠確率はすでにかなり低くなっているから、僕も最初から人工授精を視野に入れたり、専門クリニックの受診を勧めたりするよ。」
という主旨のことをおっしゃっていました。
このサイトでは繰り返し言っていることですが、妊活って本当に時間との戦いです。
一般の産婦人科だと、不妊治療や妊娠相談への力の入れ方には、病院によってかなり温度差があるので、これで大丈夫なのかな?と思ったら、別の病院へ行ってみるのもアリだと私は思います。
本気で子供が欲しいのであれば、変に回り道をするよりも、最初から不妊治療専門クリニックへ行くほうがいいでしょう。
後悔のないよう、自分の納得できる医師や病院を探してみてくださいね。
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