精子の運動率って、何パーセントあれば妊娠できる正常値?
夫の精液検査を受けると、精子の運動率や精子量といった検査結果が戻ってきます。
医師からは、それが正常なのかという説明はもちろんありますが、どの数値が何%あればOKなのかを、詳しくレクチャーしてくれるわけではありません。
後から精液検査の結果を見返して、その数字が良いのか悪いのか…?
っと、けっこう悩んでしまうものです。
そこで今日は、精液検査の結果のひとつであり、自然妊娠可能かどうかの指標でもある、精子の運動率について、数字の見方をまとめてみました。
精液検査の運動率の正常参考値
アメリカの不妊治療の権威である、生殖医学学会誌「Fertility & Sterrility」の掲載データによると、男性の年齢別の平均精子運動率は、次のとおり。
- 20~29歳 … 53.4%
- 30~34歳 … 51.4%
- 35~39歳 … 43.4%
- 40~44歳 … 44.1%
- 45~49歳 … 25.0%
- 50~60歳 … 21.3%
- 総平均 … 40.6%
データ参照元)
table2 Percentages of WHO reference values on semen quality among different age groups
これを見ると、精子の運動率って50%くらいで普通なのが、ちょっと意外ですよね。
精液検査の結果を見て精子の運動率が50%以下だと、反射的に「これ少ないんじゃない!?」と思ってしまいそうですが、50%近くあれば、そう慌てる必要はなさそう。
もうひとつ興味深いのは、男性の精子も、年齢とともに運動率が落ちているということ。
精子の運動率が低ければ妊娠はしにくくなるので、女性ほどではないにしろ、男性の年齢も自然妊娠の確率には関わりがありそうです。
精液ケンカの結果の良し悪しは、男性の健康状態や総合値でも変わってくる
私の夫も精液検査を受けましたが、実はその時の運動率は30%台。
35歳男性の精子運動率平均である約43%よりも、ずっと低い数値でした。
でも、夫の場合は総精子数が平均よりも多かったことから、運動率が低くても相殺となり、自然妊娠にはまったく支障はない、むしろ良好と言って良い数値ですよという説明を受けて帰ってきました。
それに、男性の精子というのは日々新しく作られるものなので、その時の健康状態の影響を大きく受けるそうです。
例えば疲れていたり、射精までの期間が長くて精子が古くなっていると、運動率は低下します。
そのため、1回目の精液検査の結果が悪かったとしても、通常はそれだけで男性不妊の判断はしません。体調を整えたうえでもう一度精液検査を行うのが一般的です。
なので、もし精液検査の結果で精子の運動率が低かったとしてもそれだけで早合点せず、精液検査トータルでのデータを見るようにしてくださいね。
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