生理があっても妊娠できない!「無排卵月経」の症状とは
女性にとって、体のリズムや健康状態を知るバロメーターのひとつである、生理。
通常、生理は排卵が起こったけれど妊娠しなかった場合に、受精卵のために用意していた血液のお布団を捨てるという目的で起こります。
だから、生理がある=受精の準備がある=妊娠できる状態、という解釈になるわけですね。
でも、実は生理は来ていても排卵が起こっていないことがあります。それが無排卵月経。
排卵が起こらなければ卵子と精子が出会うこともないので、どんなに頑張ったところで妊娠はできません。
生理があっても排卵しない、無排卵月経とは何か?
その症状や原因、治し方についてまとめました。
無排卵月経の症状とは
無排卵月経は、多くの場合、自分でも自覚できるサインがあります。無排卵月経が疑われるのは、例えばこんな症状。
- 生理周期が一定しない
- 月に2回以上生理があるなど、生理周期が極端に短い
- 数ヶ月に1回しか生理が来ないなど、生理周期が極端に長い
- 経血量が少ない
- 少ない量の出血がダラダラと続く
- 経血量が極端に多く、1時間毎にナプキンを取り替えないと間に合わないほどの出血がある
- 生理痛がない
生理はあっても規則正しくない、経血の量が極端に少なかったり多かったりするなど、何かしら不安定な状態だったら、無排卵月経が強く疑われます。
もとから生理不順の傾向がある人は、気をつけたほうがいいかもしれません。
無排卵月経の原因
無排卵月経の根本的な原因は、女性ホルモンバランスの乱れ。
女性の体内では、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類の女性ホルモンが常に入れ替わり、妊娠と出産に備えています。
2つの女性ホルモンは、どちらが多ければいいということはなく、2つが規則的に入れ替わりながら働いていることが重要。
2つの女性ホルモンがバトンタッチを繰り返すことで、生理周期が作られているんです。
もしこのバランスやリズムが乱れると、生理不順、無月経排卵、受精卵の着床障害など、婦人科系のさまざまな問題を引き起こすことはもちろん、冷え性や肌荒れなど、体調全般にも影響を及ぼします。
女性ホルモンバランスが乱れる原因は、卵巣の異常や過度のダイエット、精神的なストレスなどさまざまです。
無排卵月経かどうかを確認するには?
無排卵月経かどうかを自分で確認できる方法としては、基礎体温があります。
基礎体温って何?という人や、基礎体温を付けたことがない人は、こちらも参考にしてくださいね。
排卵が終わると分泌される女性ホルモンの種類が変わるため、正常な基礎体温は排卵後に高温になります。
基礎体温を付けてみて、体温がずっと低温期のままだったり、あるいは上のグラフのように二相に分かれず、常にバラバラ乱高下しているという場合は、無排卵月経の可能性があります。
その場合は、まず無排卵をなんとかしないと、妊娠のしようがありません。
基礎体温は傾向を読み取るのにある程度の期間が必要なので、もしすぐにでも妊娠を希望しているのなら、産婦人科で女性ホルモン値のチェックをしてもらいましょう。
女性ホルモン値の検査は、血液検査のみで行えますよ。
無排卵月経の治療方法
無排卵月経の治療方法は、薬による治療が中心です。使われる薬は、漢方薬、排卵誘発剤、ホルモン剤など。
妊娠を希望している場合は、排卵誘発剤で排卵を起こしたり、足りないホルモンを補充したり、過剰なホルモンの分泌を抑える治療を行います。
ピルは避妊用ですし、漢方薬による治療は時間を要しますからね。
妊活関係の記事や掲示板を見ていて、「クロミッド」という名前を目にしたことがあるかもしれませんが、これは排卵誘発剤のひとつである飲み薬。
一般的な不妊治療では、まずクロミッドでの排卵誘発を試みて、結果が良くなければ、より強い薬や注射によるホルモン治療に進むことが多いようです。
女性ホルモンや排卵の状態を、自分だけで正しく知るのは難しいもの。
妊活を始めたけれど、「私、ちゃんと排卵できているのかな?妊娠できる体なのかな?」と不安があるなら、まずは一度、産婦人科か不妊治療クリニックを受診して、体の状態を正しく把握しておきましょう。
まだパートナーがいない場合や結婚していない場合は、基礎体温からだけでも始めてみてくださいね。
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