AMH検査のよくある誤解。卵子の数が多い=妊娠確率が高い…わけではない!
不妊検査のひとつとして行われるものに、AMH検査があります。
AMHとはアンチミューラリアホルモンの略称で、卵子を包む卵胞から出る女性ホルモンのこと。
このAMHの値を測定することで、卵巣内に残っている卵子の数を予測するのがAMH検査です。
日々新しく作られる男性の精子と違い、女性は生まれた時すでに一生分の卵子を体内に持っています。
ちょっとショッキングな事実ですが、卵子は新しく作られることはありません。時間とともに、どんどん卵子のストックを消費していく一方。
そこで、自分の体に残っている卵子の数を知ることで、妊活に役立てようというのがAMH検査というわけです。
卵子の数が多い=妊娠確率が高い…ではない!
卵子の数を知る検査というと、多ければ多いほどいいような気がしますよね。
でも、よく誤解されがちなのですが、卵子の数が多いことは、イコール妊娠の確率が高いという意味にはなりません。
妊娠の確率を決めるのは、卵子の質。
そして卵子の質を決めるのは、女性の年齢です。
いくらたくさんの卵子が残っていても、卵子の質が悪ければ妊娠の確率は下がります。
AMH検査でわかるのは卵子の数だけであって、質まではわかりません。
妊娠や不妊治療の可能性を測る指標のひとつであって、AMH検査単体で妊娠確率がわかるものではないということは理解しておきましょう。
女性がAMH検査を受ける意味って?
妊娠の確率がわかるのではないのなら、女性がAMH検査を受ける意味って何なのか?
その答えは、次のようなものがあります。
- 早期閉経の可能性を事前に知ることができる
- 不妊治療の方針を決めるための判断材料にする
ひとつは、早期閉経の可能性がわかるということ。
例えばまだ20代の女性で、残りの卵子数が極端に少ない場合、通常よりも早い年齢で早期閉経してしまう可能性があります。
閉経してしまえば当然妊娠は望めないので、卵子の数が少ない女性は、早めに妊娠を考えたほうがいいという目安になります。
もうひとつは、不妊治療を行う際の判断材料として。人工授精や体外受精を行う時は、女性から卵子を採卵するのが前提条件。
卵子がなければ採卵もできないので、卵子の残数は、いつまで不妊治療を行えるのか、残った卵子をどのように活用して治療を行っていくかという方針を決める際の判断材料になります。
妊娠の確率とイコールではないものの、AMH検査は将来の妊娠に備えるための指標を与えてくれるということですね。
AMH検査は産婦人科や不妊治療クリニックで受けることができます。時間のかかるものではなく、検査自体は血液検査のみと簡単。
将来は子供が欲しいけれど今は特に何もしていない…という人は、一度検査を受けてみることで、今後の妊活スケジュールが具体的になるかもしれませんよ。
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