葉酸サプリは数あれど、妊娠中や産後女性向けの商品や説明が多く、「妊活のため」にどれを選べばいいかは、意外とわかりません。
また、化粧品などと違い、サプリメントは使ってすぐに違いがわかるものではないだけに、選び方が重要です。
このページでは、3つの質問に答えることで、あなたの妊活や希望に合った葉酸サプリを診断して結果表示します。
それではさっそく、1問目からどうぞ!
葉酸について、もっと知りたい人は先にこちらをどうぞ。
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葉酸は自然妊娠の確率を上げるものじゃない
妊活サプリといえば葉酸ですが、葉酸サプリ=妊娠の確率が上がるサプリ、と思っていませんか?
実はこれ、大きな誤解。
妊娠しやすい体=子孫を残せる健康で元気な体、なので、食事では摂りにくい葉酸を補って栄養バランスを整えることは、妊活にも意味がないわけではありません。
でも、妊活に葉酸が必要な本当の理由は、そこではないんです。
葉酸は赤ちゃんのための成分。じゃあ、妊娠のために必要なのは…?
厚生労働省では、妊娠を希望する女性に1日400μgの葉酸摂取を推奨しています。
これは自然妊娠の確率を上げるためではなく、胎児の先天性異常を予防するため。
そう、葉酸って妊娠のためじゃなく、めでたく妊娠した後の赤ちゃんに必要な成分なんです。
じゃあ妊娠がわかってから飲めばいいのに、どうして妊娠前から葉酸を飲まなければいけないのか?
それは、葉酸が最も必要とされる時期が、妊娠直後だから。
女性が妊娠に気付くのは生理予定日後ですが、この時はすでに妊娠4~5週目に入っています。
でも、葉酸はもっと前の時期から必要なので、妊娠に気付いてから飲むのでは遅いんですね。
しかし生理予定日より前は、仮に妊娠していたとしても妊娠検査薬が反応しないので、妊娠1~3週目を知ることは実質的に不可能。
だから、妊娠の予定があるなら、いつ妊娠しても大丈夫なように、あらかじめ葉酸を摂取しておかないと間に合わない。
これが、妊活女性に葉酸が必要な本当の理由です。
葉酸サプリの選定基準について
この葉酸サプリ診断の結果で紹介するサプリメントは、次の条件を満たした商品のみに限定しています。
- モノグルタミン酸型の合成葉酸であること
- 厚生労働省が推奨する1日あたり400μgの葉酸を摂取できること
葉酸にはモノグルタミン酸型と、食品に含まれているそのままの形であるポリグルタミン酸型の2種類があります。
そのうち、胎児の先天性異常を予防する効果が医学的に実証されているのは、モノグルタミン酸型の合成葉酸のみで、厚生労働省が摂取を推奨するのも合成葉酸。
合成葉酸の体内吸収率85%に対し、天然葉酸は吸収率が50%程度しかなく、胎児の障害予防に効果があるというエビデンス(証拠)もありません。
つまり、天然葉酸を400ug摂ったとしても、効果はないのです。
(正確にはあるかもしれませんが、現時点では根拠がない)
「天然」という言葉は非常にイメージが良いのですが、こと葉酸サプリに関して言うと、天然が意味するところの解釈には注意が必要です。
合成葉酸=石油だから危険という誤解
大変紛らわしいことに、合成葉酸にも食品由来のものと、化学合成物質由来の2種類があります。
食品由来の合成葉酸は、食品から取り出した葉酸に化学処理を加えて、モノグルタミン酸型にしたもの。
化学合成物質由来の合成葉酸は、化学的に合成して作った葉酸です。
ネットの情報には、合成葉酸は石油から作られているので危険であるという主張も見られるのですが、これは間違い。
そもそも、製造に石油が使われていることと、石油を食べることとはまったく別物なのですから。
例えば、肌に無害で純粋な保湿剤として使われるワセリンは石油を精製したものですし、薬や化粧品にも石油由来の成分が使われています。
ワセリンを塗ったり薬を飲むことは、石油を塗ったり食べたりすることと同じでしょうか?
この例からもわかるように、「石油由来の葉酸サプリを飲むのは、石油を飲むのに等しい」という主張は、物事をちゃんと理解していないトンデモ主張。
天然の成分であっても、漆のように肌がかぶれることもあれば、トリカブトやフグのように猛毒を持つものもあり、スギ花粉のようにアレルギーを起こすものだってあります。
自然界のすべてが人間に役立つために存在しているわけではないのですから、天然成分のすべてが人間にとって有益とは限りません。
天然にこだわること自体は悪いことではないと思いますが、天然・合成という言葉のイメージだけに惑わされないようにしてくださいね。